廃線を歩く。

秋晴れのもと、家族でトレッキングに行ってきました。

場所は安曇野市明科、旧国鉄篠ノ井線の廃線敷(はいせんじき)。
JR明科駅から西条駅方面へ向かい、旧第2白板トンネルまで、
すべてを歩き通せば片道約6キロ、2時間ほどの道のりです。

今は線路も撤去され、トレッキングコースとして整備されていますが、
昭和63年に現在の新線が開通するまでは
ここを電車が、あるいは蒸気機関車が走っていました。
明科駅—西条駅間は、山を削り谷を埋める難工事で、
開通後もたびたび自然災害に見舞われたそうで、
新線敷設は悲願のことだったのでしょう。

わが家は2歳児の直太朗の足を考え、
中間地点の「けやきの森自然園」に狙いを定めて
その前後を歩けるだけ歩いてみることに。

予備知識なく行ってしまい
「けやきの森自然園」に駐車場はなかったのですが、
たまたま居合わせた地元の方のご好意で、駐車スペースを確保。
本来は旧第2白板トンネルか、漆久保トンネル付近に駐車するそうです。

「けやきの森自然園」は、地滑りを防ぐ鉄道防備林として整備され
20ヘクタールほどの広さに3万本ものケヤキが植えられています。
私はケヤキという木が大好きなのですが、
紅葉したケヤキは、ことのほかきれいでした。

漆久保トンネル
ケヤキの森を抜けてレンガ積みの「漆久保トンネル」へ。
トンネル内部に残る煤は、ここを蒸気機関車が走っていたことの名残。

小川隧道
トンネルの下方には、同じくレンガ積みの小川隧道が。
いずれも明治期の建造物。

踏切
道に残るレール跡が本来の踏切跡。
コース整備後に設置されたであろう現代の踏切も、
なかなかの雰囲気を醸しています。

もと線路だけあって、
バラスと呼ばれる大振りの砂利にしばしば足を取られましたが、
そんな道でも子どもらはよく歩きました。
さすが山の子。保育園での山歩きのおかげです。


(妻記)



2013年11月09日 Posted by安斎 at 21:52 │Comments(0)

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