「きんくん」と「きんぎょちゃん」

先日、岡宮神社のお祭りに行き、
金魚すくいで2匹ほど獲得してきました。

翌日、ホームセンターで水をきれいに保つ装置と水槽を買い、
多笑は、大きい方を「きんくん」、小さい方を「きんぎょちゃん」と名付けました。
(名付けたと言えるのだろうかという素朴なツッコミは飲み込んで)

しかしながら、夜店の金魚というものは、ペットショップなどで流通しない
不健康なものや弱いもの、つまりはじかれたものばかりという話を聞いていましたが、
そのとおりでした。

一週間ほどで「きんくん」がぷかりと水面に浮きました。

多笑は泣きました。
おとうちゃんの胸でひとしきり泣き、
おかあちゃんの胸でひとしきり泣き、
再びおとうちゃんの胸でひとしきり泣きました。

猫の額ほどの庭に埋めてあげるときも、
ひたすら泣いていました。
妻は、犬や猫、魚など色んなペットを飼っていた家で育っただけあって、
堂々と「一緒に暮らせてありがとうって言おうね」と諭していました。

おとうちゃんはオロオロするばかり。
命の尊さを語ればいいのか、心の中にきんくんは生きているよとかファンタジーな慰め方をすればよいのか、
さっぱり分かりません。

一方で、高血圧はじめ、30代とは思えない不健康なおとうちゃんにとっては、
いやー、自分が死んだときの多笑の悲しみぶりを想像し、
生活習慣をあらためようと思ったほどでした。
「きんくん」と「きんぎょちゃん」

翌週、きんぎょちゃんがぷかりと水面に浮いていました。
また大泣きするかと思いきや、
今度は驚くほどサバサバとした表情で、
猫の額ほどの庭に埋める作業を手伝ってくれました。

「さびしいね」と声をかけたら、
「だって、多笑ちゃんにはおとうちゃんも、おかあちゃんも、なおたろうもいるから」と
にっこりする多笑の顔を見て、
また別の意味で、生活習慣をあらためなければならぬと思ったお父ちゃんであります。

「きんくん」と「きんぎょちゃん」

(夫記)



2013年05月21日 Posted by安斎 at 22:24 │Comments(7)

この記事へのコメント
安斎 様

多笑ちゃんの泣いてる姿が
切ない・・・(>_<)
お父さん、どうか長生きしてください(涙)

                   アセット・吉田
Posted by アセット・スタッフアセット・スタッフ at 2013年05月22日 12:23
アセット・吉田様

自暴自棄な生き方をしてきた自分にとって、
ここまで長生きできているのは子どもたちのおかげです。

安斎
Posted by 安斎 at 2013年05月22日 20:43
やっと、安斎くんのブログ発見できた。今日から楽しみがふえるわ。たえちゃんかわいい。愛情いっぱいに育っているね。
Posted by まり at 2013年05月22日 22:00
まりちゃん

前のブログでちゃんと告知してたのに…。
これからもフツウにいきますよー。

安斎
Posted by 安斎安斎 at 2013年05月23日 21:48
昨日、城下町編を全部読みました。たえちゃん、いいこだね。可愛くて可愛くて抱っこしたいよ。安斎くんの資格取得の話もびっくりしたよ。頭もいいし写真も文章も上手でスペシャルなパパだわ。資格取得おめでとう。
Posted by まり at 2013年05月23日 23:14
まりちゃん

前の結婚を破綻させてしまった僕を、まりちゃんは心底軽蔑しているんじゃないかと思って、すごく負い目があったんだよ。
まりちゃんがうちのブログを読んでくれていて、とっても嬉しいです。
この歳で勉強三昧は結構大変で、へこたれそうになるけれど、頑張るよ。
まりちゃん、うちのブログを読んでくれてありがとう。
Posted by 安斎 at 2013年05月25日 01:32
資格をとっても、まだまだ勉強は続くのね。無理しないでね。軽蔑なんてしていないよ。応援しているよ。ブログ楽しみにしています。
Posted by まり at 2013年05月28日 23:03
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