おいしい水
ある日、たまたま通りかかった伊織霊水で、見知った人の姿を発見。
「ひろちゃーん」
声をかけるとやっぱり、写真家のモモセヒロコさんでした。
すぐそばにあるようさん工房でこれから打ち合わせがあるので、
コーヒーを淹れるために水を汲みに来たそう。
(ひろちゃんの妹である、ようさんこと百瀬陽子さんは
中町にある工房で洋服のお直しやお仕立てをしています)
またある日、散歩がてら立ち寄った槻井泉(つきいずみ)神社の湧水で
子どもらと遊んでいると、
近所のおじさんがペットボトルを手に、水を汲みにやってきました。
この水でお茶をいれるとおいしいそうな。
わが家もせっかくの湧水を暮らしに取り入れようと、
ホームセンターで容量10リットルのタンクを買ってきました。
そして強風吹き荒れるなか、おやつの時間を前に
タンク持参ですぐそばの鯛萬の井戸まで水を汲みに行ってきました。
鯛萬の井戸は、かつてここに「鯛萬」という料亭があったことから
名付けられたそうです。
大手にあるレストラン鯛萬の前身だとか。
そういえば私の母が若かりし頃、勤め先である長野県庁のすぐそばに
レストラン鯛萬の長野店があったそうです。
サンダル履きでランチを食べに行った母の同僚が
門前払いをくわされるような格式高いお店だったそうな。
井戸には入れ替わり立ち替わり人がやってきます。
直太朗と多笑もびしょびしょになりながら、
競うように水を汲んでくれました。
そして、大変だったのが帰りのこと。
行きと同様、どうしてもタンクを持ちたい直太朗が、
「おもい!」と怒って路地に寝転がり、断固帰宅拒否。
重さ10キロのタンクと体重14キロの2歳児を前に、途方に暮れました。
仕方なく行きつ戻りつ、タンクと泣き叫ぶ直太朗を交互に運んでいると、
大手コトブキ薬局のご主人が「どうしたの」と声をかけてくれました。
タンクをあずかっておいてくれると言うので、
お言葉に甘えて先に直太朗を連れ帰り、事なきを得ました。
わが家もお世話になっているこの薬局。
親切を絵に描いたようなご夫婦が営んでいるのですが、
そのことはいずれ書きたいと思います。
さて、おやつの時間。
おいしい水でおいしい紅茶を入れようと張り切って準備していたら、
子どもたちは汲みたての水をお供に、さっさと食べ始めていましたとさ。
(妻記)
「ひろちゃーん」
声をかけるとやっぱり、写真家のモモセヒロコさんでした。
すぐそばにあるようさん工房でこれから打ち合わせがあるので、
コーヒーを淹れるために水を汲みに来たそう。
(ひろちゃんの妹である、ようさんこと百瀬陽子さんは
中町にある工房で洋服のお直しやお仕立てをしています)
またある日、散歩がてら立ち寄った槻井泉(つきいずみ)神社の湧水で
子どもらと遊んでいると、
近所のおじさんがペットボトルを手に、水を汲みにやってきました。
この水でお茶をいれるとおいしいそうな。
わが家もせっかくの湧水を暮らしに取り入れようと、
ホームセンターで容量10リットルのタンクを買ってきました。
そして強風吹き荒れるなか、おやつの時間を前に
タンク持参ですぐそばの鯛萬の井戸まで水を汲みに行ってきました。
鯛萬の井戸は、かつてここに「鯛萬」という料亭があったことから
名付けられたそうです。
大手にあるレストラン鯛萬の前身だとか。
そういえば私の母が若かりし頃、勤め先である長野県庁のすぐそばに
レストラン鯛萬の長野店があったそうです。
サンダル履きでランチを食べに行った母の同僚が
門前払いをくわされるような格式高いお店だったそうな。
井戸には入れ替わり立ち替わり人がやってきます。
直太朗と多笑もびしょびしょになりながら、
競うように水を汲んでくれました。
そして、大変だったのが帰りのこと。
行きと同様、どうしてもタンクを持ちたい直太朗が、
「おもい!」と怒って路地に寝転がり、断固帰宅拒否。
重さ10キロのタンクと体重14キロの2歳児を前に、途方に暮れました。
仕方なく行きつ戻りつ、タンクと泣き叫ぶ直太朗を交互に運んでいると、
大手コトブキ薬局のご主人が「どうしたの」と声をかけてくれました。
タンクをあずかっておいてくれると言うので、
お言葉に甘えて先に直太朗を連れ帰り、事なきを得ました。
わが家もお世話になっているこの薬局。
親切を絵に描いたようなご夫婦が営んでいるのですが、
そのことはいずれ書きたいと思います。
さて、おやつの時間。
おいしい水でおいしい紅茶を入れようと張り切って準備していたら、
子どもたちは汲みたての水をお供に、さっさと食べ始めていましたとさ。
(妻記)