世界は幼児で回ってる(その2)
プリキュアを見ている間は静かな姉弟。
父も束の間の休息。新聞を読んでいましたが、プリキュアはたった30分。
「ドライブに行こう」という声がして、茶の間を見ると、
ソファをクルマに見立て、くまちゃんとリラックマとねこちゃんと多笑と直太朗が
どこかへ出かけようとしていました。
運転するのがくまちゃんで、自分は後部座席というところが女の子らしい。
ところがクルマはなかなか出発しません。
「さいふをわすれちゃったわ」
「あ、おべんとうも」
「あ、すいとう」とか何とか言って、子供部屋とを何度も往復します。
なんだ、親の真似か!
そして、始まりました。
右後部座席の奪い合いを発端とする取っ組み合い。
とうとう勝ち取った姉に対して、
弟はさながら101回目のプロポーズがごとくクルマの前に立ちはだかり
ドライブを妨害します。
さあ、不穏な空気が流れ始めました。
あと10時間。
(夫記)