笑いの神様
うちの直太朗は本当に可愛い顔をしていまして、
その名の通り朗らかで、そしてとても可愛らしい声を発するので、多くの大人にかわいがられます。
はい、親バカです。
しかし、かわいいだけではありません。
直太朗を追いかけていると、たまに奇跡的な瞬間に出くわします。
彼といると、笑いの神様が降りて来たとしか思えないことがたびたび起きるのです。
昨日は、象徴的な一枚が撮れました。
麺を箸でつまむところまではよかったのですが、
しかし、なぜ先端から食べようと思ったのでしょうか。
天に突き上げた箸からぶら下がる麺は、ぶらりぶらりと
直太朗をあざ笑うかのように、右へ左へ。
直太朗はそれをキャッチしようと、舌を可能な限り伸ばして、舌先で右へ左へ追いかけます。
左手には、どうにか触れずにして麺の動きを操ろうという気持ちが表れています。
しかし、もちろん操れるはずもありません。
麺の先端をキャッチしようと決めたからには、
視線は、ぶらぶらする先端を捕らえていなければなりません。
しかし、あろうことか直太朗の視線は箸先へと向いています。
これではぶらぶらと揺れ動く麺の先端を正確にキャッチできるはずもありません。
しかし、この顔で、このフォームで、冷やし中華を平らげました。
ぶらぶらしている麺を、ひたすら舌でキャッチし、飲み下していました。
とても、とても長い闘いでした。
僕はこの一枚で1年は笑って過ごせると思います。
ありがとう、直太朗。
ありがとう、笑いの神様。
(夫記)